
インプラント
入れ歯よりも快適なインプラント。わかっていても勇気のいる決断です。
術中は顎が響くのか、痛いのか、術後痛みがあるのかといった心配もありますし、この先生にお願いして大丈夫なのかといったことも不安になるかと思います。
おそらく、インプラントをしっかり把握して来院される患者さんは何人もいないでしょう。その不安を解くために事前にどのようなものなのかここでご説明していきたいと思います。
インプラントとは

噛むという行為は、想像以上に強い力を、歯とあごにかけています(奥歯1本にかかる荷重は、その人の体重にほぼ等しいと言われています)。
従来、行われてきた治療法は主に、歯の抜けた後をそのままにし、隣の歯等に抜けた歯の負担を振り分ける方法がとられてきました。
しかし、この方法は抜けた歯以外の歯を削ったりするリスクや、抜けた歯の分の負担を他の歯に補わせる為、健康な歯まで失う可能性を伴うものでした。
インプラント治療では、抜けた歯の負担を天然歯と同じようにあごの骨で支え、独立した人工の歯としての治療を可能にしました。
インプラントとは?

インプラントとは人工の歯根の事で、失われた歯の場所に歯根の変わりになる人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療です。この治療法では、残っている健康な歯への負担が増加することはありません。
あごの骨には自然の歯と同じように刺激が伝わり、力をかけることができることから、骨の変形も少なくなることが知られています。
インプラントは第二の永久歯と言われるほど、機能的にも見た目にも天然の歯に最も近く、インプラント治療を受けるかたが急速に増えています。
インプラントの構造

インプラントは、顎の骨に直接結合する『インプラント体』、インプラント体と人工の歯とをつなぐ『アパットメント』、実際に歯として活躍する『上部構造(人工歯)』に分かれています。直接、顎に結合するインプラント体には、骨との親和性の良いチタン合金などが使われています。
インプラントの流れ

カウンセリング・事前シミュレーション
レントゲン、CTスキャンをとり、事前にシミュレーションを行えるとより診断がより確実になります。

一次手術 所要時間 約30~120分
局所麻酔をし、歯肉を切開します。
歯槽骨にインプラント体より少し小さめの穴をあけ、その穴にインプラントを埋入します。
埋入したインプラントに歯肉をかぶせた状態で縫合すれば、一次手術終了です。

治癒期間 所要時間 約3~6ヶ月
インプラントと骨が結合するまで約3ヶ月から長い方で6ヶ月間待ちます。
この間に、インプラントの素材であるチタンと骨とがしっかりと結合し、自分の歯でいう、歯根と同じような役割を果たせるようになります。

2次手術 所要時間 約30分 / 治癒期間1~6週間
人工の歯を取り付ける準備をします。
局所麻酔をして歯肉を切開しアパットメントを取り付けます。
切開した歯肉を縫合すれば二次手術終了です。
この状態で、歯ぐきが治るまで1~6週間おきます。
二次手術を行わない1回法の手術法もあります。

人工歯冠の作成・装着 所要時間 約1週間
歯肉が治った時点で型を取り、人工の歯を作ります。
形や色などは患者さんに合わせて作製し、インプラントにスクリューで固定します。
噛み合わせの調整をして完了です。
インプラントへの固定は、人工の歯をセメントにより固定する方法もあります。
インプラントのメリット
Q&A
- 手術は痛いですか?
- 専門の麻酔科による静脈鎮静法という麻酔をかけてから行いますので、大丈夫です。
恐怖感が無く、安心して手術を受けられます。 - 期間はどれくらいかかりますか?
- 一度に数本の手術ができますので、人工歯根と骨が結合する期間の経過には個人差がありますが、複数本治療しても、長くて7ヶ月ぐらいと考えて下さい。
- 年齢制限はありますか?
- 基本的には、骨の成長が落ち着く20歳以降が良いでしょう。
高齢者の方でも、全身疾患をお持ちの方以外は問題ありません。最初にご相談下さい。 - 歯が1本も無いのにインプラント治療できますか?
- 失われた本数は問題ではありません。
全く歯がない方でも、部分的に歯を失った方でもインプラント治療は可能です。 - 治療費はどれくらいかかりますか?
- インプラント治療は保険診療給付外の治療なので、実際にかかる費用はまちまちです。
挿入するフィクスチャーの数や入れ歯の素材、制作にかかる技術などの要素で金額が変わります。
通常は、1本35~50万円くらいが目安です。
