抗生剤による副作用の回避に殺菌効果の高いMB光照射殺菌法の紹介
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あけましておめでとうございます。
さとう歯科クリニックも今日から新しい一年がスタートします。
あっという間の正月休みでしたが、年末に読んだ本”断捨離”に刺激され実際に実行してみたらとても心もすっきりし今後も習慣付けして続けていきたいと思います。
年末に骨に埋まっている親知らずを抜く施術がありました。たいていの場合術後腫れることは少ないのですが、骨切除や歯肉の切開などが頻繁にありますと術後の炎症を惹起し局部的に術部が脆弱になり感染を起こします。今回はそのような状況で腫れてしまいました。生理食塩水の洗浄や抗生剤の投与といったことも良いのですが、口腔内は常に何億という数の細菌が常時いることを考慮すると選択的に且つ素早く術部の細菌をコントロールできる方法として抗生剤が一般に処方されます。しかし、抗生剤に対してアレルギーのある方や副作用がある方にはこれが負担になることがあります。
そこで以前にも紹介した全身投与また局部での抗菌剤を使わずある波長の光に反応する局部投薬で殺菌できるMB(メチレンブルー)光照射殺菌法がとても有効です。一定の波長の光を照射すると活性酸素が発生し細菌のみを不活性化させることができます。これを1週間に一度程度、排膿している箇所や炎症を起こしているところに照射してあげるだけで、体感的にその場ですっきりした感じが得られ、症状の緩和が得られます。もちろんしっかり原因を追求し問題を解決してあげなければ当然振り返します。
耐性菌を作らず感染源を光照射でコントロールできるのであれば、今後の医療のあり方が変わってくるかもしれません。
今年も美味しく食事ができ歯の問題で悩まされないように、皆様のご相談に対して的確にアドバイスできるよう頑張ります。