口腔内の金属が原因とされるアレルギーについて一言|レーザーを使ったむし歯・歯周病治療は千代田区神田「さとう歯科クリニック」へ

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口腔内の金属が原因とされるアレルギーについて一言

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様々なアレルギーの中で皮膚にアレルギー症状を起こす原因として歯科材料が問題となる遅延型の金属アレルギーがあります。ある大学で無作為に抽出した120名の方にパッチテストしたところ、症状はなくても何らかの影響を受けている人が8割ほどいて、また一人平均2種類以上の金属に対してアレルギーを示しているという報告があります。またパッチテストすることによる2度目の接触でTリンパ球(攻撃型白血球)の血管からの遊走が増えて症状を助長させてしまうこともあるそうです。それまで症状がなかったのにパッチテストをしたことで金属アレルギーになってしまうということです。恐ろしいですね。

もっとアレルギーを体内で起こす金属として日本では、Niニッケル、Zn亜鉛、Pdパラジウム、Cdカドミウム、Hg水銀の順だそうです。もちろん、口腔内の金属だけでなく、摂食によるものも多いです。例えばニッケルはカカオ(チョコレート)やコーヒーからも知らないうちに摂取したりしています。水銀は魚介類からの摂取が多いです。歯科では金属で詰め物や被せものなどが口腔内で唾液を介して微弱なガルバニック電流によって溶け出された金属イオンがタンパク質と結合(ハプテン)して体内に吸収すると、T細胞(白血球)が異物として認識して攻撃を仕掛けるという流れです。これが全身ないしは末端の手足に炎症(掌蹠膿疱症)を引き起こす原因と考えられています。最近では、チタンに対しても敏感な人もいます。

そういったことからもなるだけ金属を使わない治療をお勧めします。個体差の要素も含まれますので、そのような金属アレルギー遺伝検査も最近ではあります。

ガルバニック電流が口腔内でどの程度あるのか調べることができる機器がありますので、知りたい方はお声かけていただければ簡単に調べることができます。3μA以上が検出された場合は問題視した方がよいでしょう。

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